まだ、仕事に慣れていない段階では、ケアマネージャーの仕事の全体像がつかめずに、時間の配分がうまくできなくなるということはよくあります。そのため、訪問予定をぎっしりと詰め込んでしまい、何かあったときに迅速な対応ができない、スケジュール管理がうまくできないということが起こりがちです。
訪問の予定には、余裕を持たせなければなりません。すべての物事がスムーズに進めばいいのですが、利用者や他職種は人ですから、人を相手にする仕事をしている以上、何らかの突発的な事態が起こるものだと考えて行動することが大事です。ケアマネージャーが身動きできなければ、その後の支援が滞り、さまざまな方面に迷惑がかかってしまいます。スケジューリングは、ケアマネージャーの大切な仕事と捉えることが大切です。
また、スケジューリングはできているという人でも、1か月後のサービス担当者会議の日程調整までしようとしたり、2か月先のケアプランを作成したりと、先々の予定を決めてしまうというのもよくあることです。仕事に不安のある新人ケアマネージャーは、ついつい先々の予定まで機械的に決めてしまいがちです。計画的に行動することは大切ですが、あまりに先の予定は、相手の都合により変わる可能性が高くなります。効率性だけを重視すると、支援がおかしな方向に進んでしまうので注意が必要です。それは利用者のためになっているのだろうかと、一度立ち止まって考えながらスケジューリングを行うことが重要です。
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